海と猫

こんにちは。予防獣医師の直良です。

今回は「山の猫と海の猫からわかる予防医学」というテーマのお話です。

皆さんは、離島の猫たちに思いをはせることってありますか?
島に住む猫はとても独特で、風物詩とも言えますよね。
島といえば猫!とまで言う猫好きの方もいらっしゃいます。

そういった意味では、地域猫も悪くないのかな?と思うときもあります。

島の猫には、山の中で主にテリトリーをもつ猫と、海辺周辺にテリトリーをもつ猫がいます。彼らには、なりやすい病気に大きな差があるのをご存じでしょうか?

山の猫と海の猫では〇〇〇のリスクがぜんぜん違う!

結論から言うと

腎臓病

のリスクがぜんぜん違います。

ある島の猫を調査している獣医師の仲間に聞くと、海岸近くに生息している猫の群れでは、圧倒的に慢性腎不全になるリスクが高いといっています。それはなぜなのでしょうか?

皆さんもご存じの通り「塩分」が絡んできます。

塩分の過多は心臓病や腎臓病になりやすくなるのは人も同じですよね。猫は腎臓病になりやすいいきものなので、なおさらそのリスクは高くなるのです。

では、海辺の猫はどのようなところから塩分を取り込んでしまっているのでしょうか?

海辺の猫の宿命!

海と猫

まず考えられるのが、山の猫ちゃんは魚などをほとんど食べませんが、

海辺の猫ちゃんは魚介類を食べることが多くなるということにあります。

山の猫ちゃんからしてみると貴重な塩分かもしれませんが、海辺の猫ちゃんからしてみると塩分過多に陥ります。魚介類には塩分がかなり含まれていますから。

さらに、海辺では潮風が吹くので、それらに身体や周囲のものがさらされると、身体をなめたり(グルーミング)、周囲のものをなめるだけでもかなりの塩分を摂取することになります。

海辺の猫ちゃんは常に塩分と隣り合わせの生活をしているのです。

だから、海辺の猫ちゃんの方が腎臓病になりやすいのです。
そして、なんと山の猫ちゃんの方が明らかに寿命が長いらしく、残念ながら海辺の猫ちゃんの方が短命である傾向にあるそうです。これも腎臓病のリスクが高いからだと考えられています。


ペットの家庭の医学として注意すべきこと

ペットの家庭の医学として注意すべきこと、それは

魚介類を与えすぎないこと、習慣化させないこと

です。

おさかなくわえたどら猫w

あの影響ですかね?猫が魚を主食としていたという迷信が広まったのは?
実際猫は完全肉食動物。肉が大好きですし、肉が主食です。

魚ではなく、草食獣をメインとした動物を食べています。
そこには塩分の少ない肉だけではなく、腸管内には豊富な食物繊維なども含まれ、ネコにとって必要な栄養素が詰まっています。

ネコの正しい食性を理解しつつ、健康的なキャットライフを送る一つの産国にしてくださいね~!

猫は完全肉食動物!魚介類を与えすぎて塩分過多にしないようにしてください。

予防獣医師 直良

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