動物的であれ!パイオニアレッド!
獣医師のNAOchanでーす!(笑)
今回は
動物病院診察あるある 第二弾!
の解説をしていきます!
動物病院診察あるあるは獣医師ユーチューバーチャンネルのなかでもとても好評です。
動物病院勤務経験からいろんなパターンの診察をしてきましたので、その体験談を寸劇形式にしてお届けしております。
まだご覧いただいていない方はぜひご覧ください!ペキニーズちゃんたちの友情出演も必見です(笑)
目次
ペットあるあるシリーズ【四つの診察あるあるを解説】
診察に来る前に症状の動画を撮ってほしい場合もある
なぜかというと、おうちでは症状が出ていたのに、動物病院に来院されて診察を受けるタイミングで症状が出なくなる場合があるからです。
動物は症状を隠す傾向にある
そうです。ペットであっても人間よりも野生的動物に近い存在。
自分の弱みはあまり見せません。
野生動物はちょっと不調があっても、がんばらないといけないときはがんばるのです。弱みを見せたら天敵に狙われやすくなります。
生存競争の社会。
イヌやネコでもそれは同じです。
診察台に挙げられて時に、ペットの気持ちになってみてください。
- なんだここ!?不慣れな場所で怖い
- なんか変なにおいするぞぉ(クスリ臭)
- なんか、いろんな動物が死んでる場所なのでは…
動物はこういうところが鋭いです。
だから、弱みをなるべく見せないように、診察時にも症状を隠す傾向にあるのです。
相当なストレスだと思いますが、彼らの強いところでもあります。
なので、できれば数秒でもいいので、症状の動画を撮ってきてもらえると診療の役に立つことがあります。
とくに「けいれん発作」の動画。
- 強直性けいれん
- 間代性けいれん
- 遊泳運動
- 前庭疾患(バランス感覚を司る前庭の異常)
- 痴呆
- 振戦(ふるえ)
発作っぽい症状ってたとえばこんなにあって、実はけいれん発作ではなかったですというものもあります。
治療方針も変わることがあります。
できるだけ情報は多いほうが良いですし、動画があるとより的確な治療ができる可能性が上がるのです。
参考までに!
治療や検査をするときに毛刈りをすることがあります
たとえば、超音波検査(エコー)をするときは、おなかや胸に「プローブ」という機械をあてて検査します。
その時に、毛があるとなかなかうまく映りません。
毛によって検査に支障が出ると、重要な所見を見落としてしまうことがあります。
しっかり検査をするためには毛を刈る必要があることもあります。


子宮に膿が溜まっているのがわかります。
子宮蓄膿症の可能性が高いです。
このように、超音波検査では毛刈りをするのとしないのとでは、評価の精度がぜんぜんかわってきます。
さらに、点滴治療をする場合、主に前肢にカテーテルを入れてそこから輸液剤を流します。輸血も同様です。
カテーテルを入れる部分の毛を刈ることが多いです。
毛があるままではカテーテルを挿入するときの邪魔になったり、挿入部の感染のリスクが上がります。
小さい範囲ではありますが、毛を刈ることがあるのでそこも飼い主さんの理解が必要です。
もちろん手術となると毛刈りは必須です。
毛刈りを躊躇されると診療が進まなくなることや、見落としが多くなることがあるので、健康や生命を第一に考えてスムーズに治療できるようにしたいですね。
診察台では愛犬愛猫をおさえていただくよう協力も必要です
診察台の上にペットが乗っている状態は実は気を抜けない状態です。
診察台に動物をのせるのは、診察時にどこかに行かないようにするためでもありますが、
どうしても嫌なわんちゃんねこちゃんたちは、その場から逃げようとすることもあります。
たま、踏み間違えて落下してしまうこともあります。
獣医師や看護師がつねに患者さんをおさえておけるわけではないので、手が回らないときは飼い主さんがおさえたり、なだめてあげるというご協力が必要なこともあります。
そのほうが、愛犬愛猫たちも安心できると思います。
特に怖がりだったり、神経質な患者さんの場合は要注意です!
診察あるあるは動物病院で役に立つ!?
今回もYouTubeにて、診察あるあるを公開させていただきました。
診察あるあるというのは、一見ふざけているように見えて、結構大事なことだと思っています。
というのも、獣医師は何百何千もの診察をこなしてきており、診察の時におこったいろんな出来事を経験します。
飼い主さんは病院に行くことはあまりないと思うので、そういった経験をあらかじめ共有しておくというのは、診察時の事故を未然に防ぐことにもつながるし、不安なども解消できると思います。
今後も「診察あるあるシリーズ」を続けていきたいと思いますので、よかったらご視聴ください!
獣医師ユーチューバー NAOchan
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