ジャガー

こんにちは。予防獣医師のなおちゃんです。

今回は…動物から学ぶ自然治癒力ということで

ネコからいろいろな健康法やエッセンスをいただこうと思います。

まさに

動物的であれ!

という内容です。

ネコはとても神秘的ないきものですし、いまだに謎めいていることがたくさんあります。

弱肉強食の頂点に君臨する完全肉食動物!

だからこそ、自然で生き抜く知恵や努力が必要です。

そんな彼らを支える自然治癒能力とは!?

ネコから学ぶ自然治癒力【動物はメンターです】

自分の声で自己治癒を図る最強のヒーラー!

ねこちゃんが「ゴロゴロ、ゴロゴロ」と鳴く声を聴いたことがあると思います。

あの不思議で神秘的な音はどのようにならしているのでしょうか?

動物にしてはかなり珍しい音ですよね。

イエネコのサイズ感であの低音を発するのは、正直驚きです。

人間が聞きとれる音の高さは約15-20,000Hzなのに対し、

ネコのゴロゴロ音は20Hz-150Hzの周波帯といわれています。

人間が聞きとれるマックス低い音に近い周波数を出しているのです。

大きな動物が低音を出すならまだしも、あの小柄なネコからこのような低い音が出せるのはとても興味深いですね^^

トランペットなのにチューバみたいな音が出るなみの違和感です(笑)

このゴロゴロ音を出す理由や効果としてはいくつか説がありますが、有名なものとして

動物の骨密度や免疫力を上昇させる

というものがあります。

20-50Hzの周波数の振動を与えることで動物の骨密度が上昇する

ニューヨーク州立大学生物医学工学部 クリントン・ルービン博士, 1999年

という治療報告がなされました。

実際にサッカーのベッカム選手などをはじめ、スポーツ選手にもこの技術が取り入れられ、骨折の治療を早めたりすることを可能にしているようです。

超音波骨折治療法とも呼ばれており、特定の弱い超音波を定期的に骨折部に当てることで骨折治癒を促進させる治療法が確立されています。

この猫のゴロゴロ音を応用して、さらに重力が乏しい宇宙空間における骨密度の低下の問題を解決するためにこの技術が活かせるのかを研究しているそうです。

今後の老人介護やリハビリテーションの領域で猫のゴロゴロ音が救世主になるのかもしれませんね。

また、20-50Hz帯は人間のセロトニン(幸せホルモン)の分泌が促進されるという側面もあります。現代のストレス社会ではとてもれしいですし、慢性的にセロトニンが不足しやすい日本人には朗報です!

もちろんこれは猫自信のヒーリング効果もあり、自身の骨密度を上昇させる効果の上、骨や筋肉をゴロゴロで振動させることで体温や血液循環を上昇させて、免疫力を増強したり、血圧を低下させる効果が期待されます

まさにセルフヒーリングですね。自己治癒力の向上です。

また、より緊急性があるときは、ゴロゴロ音の周波数を約100Hzあたりまで高めたり、ゴロゴロ音の後に「にゃ~」を付け加えるようなパターンを見せる傾向があります。

これは、ゴロゴロ音の利き手である飼い主に対してより緊急性があることを伝えたり、よりヒーリング効果を高めるためとも考えられています。

(Current Biology 19, 2009)

まだまだ研究の余地がありそうですね^^

ライオン以外のほとんどの猫科動物は単独行動です。あまり群れを作りません。

自分がけがをしてしまったときは、狩りもできなくなりますし、強敵から逃げられなくなります。自己治癒を促進させる必要がある環境で生きてきたので、このような能力を身に着けたとも考えられています。

アメリカ、ファウナコミュニケーション研究所の研究結果および考察

病気が重篤であったり、死期が近づいたときにもセルフヒーリングとしてゴロゴロ音を頻発するようになるので、

パートナーのねこちゃんがゴロゴロ音を頻繁に出すようになったらもしかしたら具合が悪いのかもしれません。早期発見につながるかも?

それにしても、単独で生活する完全肉食動物。

それゆえにゴロゴロ音で自己治癒能力をあげるなんて、、、

ほんと自立してますよね(笑)

細菌感染を予防する

ジャイアントキャット(大型猫科動物)はよく木をひっかきます

これは隠しているかぎ爪の腱を伸ばして、次の狩りの準備をしているようです。

ただ、チーターだけは特殊で、かぎ爪を手の中に隠さず、常にむき出しの状態になっています。走り出す直前にかぎ爪が完全に出るのですが、おそらく爪が大きすぎで収納しきれない、隠しきれないという説が有力です。

その大きな爪があるから最速のハンターになったのかもしれませんね。

ジャイアントキャットの中でも最大級、中南米代表のジャガー!

ジャガー。めっちゃかっこいい。

ジャガーが爪とぎによく使っているのがモルセゲイラという樹木です。(Safari Press, 1990)

モルセゲイラは幹が太く、樹皮が厚いことから、大型のジャガーでも爪とぎに適しているとされていました。

しかし…それだけではなかったのです。

モルセゲイラの樹皮にはベルベリンという ベンジルイソキノリンアルカロイドが含まれており、抗菌作用や抗炎症作用をもたらします。

動物病院でもベルベリンはよく使われますよ(笑)硫酸ベルベリンという物質で消化器薬として利用されることが多いです。

この自然由来のベルベリンをジャガーは爪とぎの際に利用することで、爪や肉球などの衛生管理を自然と行っているのです

また、イエネコ(人間が飼育するネコ)たちがイヌハッカが好きであることも有名ですよね。

イヌハッカは「虫よけ」としても利用される植物で、実際に蚊の対策などで植える人も多いでしょう。

この植物は英語で表記すると“Catnip”で「猫がかむ草」という意味になります。イヌハッカを植えたらそこらへんの猫が寄ってくるという効果もあり(笑)猫が大好きなにおいを発しています。

すべての猫が反応するわけではなく、どうやら遺伝子とも関係しているみたいです。

もし愛猫がイヌハッカで反応するのであれば、イヌハッカによって遊びや性的な行動が見られるようになるのは猫の飼い主さんなら見たことがあるはずです(笑)

顔をこすったり、体をうねうねさせたり、だらだらよだれを出したり(笑)

イヌハッカ(キャットニップ)のほかにも、マタタビやキウイフルーツの根っこ、シソ科のレオノティスなどでも同じような反応が起きるようです。

イヌハッカは別名「西洋マタタビ」とも呼ばれているほどです。

なぜこれほどイヌハッカに反応して夢中になるのかは専門家や科学者の中でも謎めいていますが、一つ有力な説があります。

イヌハッカにはネペタラクトンという物質が含まれており、蚊やゴキブリなどの虫類を寄せ付けない効果があります。多くの猫の嗅覚もこの物質に反応することが遺伝子レベルで判明しています。

ネコはもともときれい好きないきものなので、このような有効成分をもつ植物を好んできた可能性は高いということです。

不思議ですよね。

これはイエネコだけでなく、ジャイアントキャットでも同様といえます。

つまり、ライオンなどの大型猫科動物でも同じようにイヌハッカで反応する個体がいるのです。

そして、イヌハッカに似たシソ科のレオノティスという植物を好んで体をこすりつけたり転がったりするヒョウなどのジャイアントキャットも観察されています。レオノティスもイヌハッカと似ていて、駆虫作用をもちます。

(1997年, Journal of Chemical Ecology, 23 (9), 2211-)

ネコがイヌハッカを好きな理由が「きれい好き」「衛生的」という理由なのかもしれませんね。

改めて、尊敬します(笑)

動物から学べることは無限大!

このように、動物たちというのは文明に頼らなかった分

自分で生き抜く知恵や能力を身体レベルで獲得しながら生き残ってきました。

ぼくら人間は、頭で考えすぎなのかもしれません。

身体的開発レベルが低下してしまって

自己治癒能力が乏しくなってしまっているようです。

人間ももともと動物。

彼らからこれからもいろいろな生きるすべや自然治癒力の向上のヒントをいただきましょう^^

動物的であれ!

最高のメンターは自然、そして動物たちである。

予防獣医師 なおちゃん

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