こんにちは。予防獣医師のNAOchanです。
みなさんは
最小限の医療と、最大限の自然治癒力
という言葉の意味をご存じですか?
野生動物たちは病院をもちません。本来、ぼくたちヒトもそうだし、ペットもそうでした。
そんな病院をもたない野生動物たちは、腫瘍(がん)、心臓病、脳卒中、糖尿病、アレルギー、認知症などの病気になることはほとんどありません。
彼らが死んでしまう理由としては
- 被捕食(弱肉強食の世界で食べられること)
- 事故や外傷(けがなど)
- 感染症(細菌や真菌、寄生虫など)
くらいであり、現代病といわれる病気で亡くなることはありません。
それはなぜか?
結論から言うと
病院に行かずクスリを飲まず
自律神経が整っており
環境ストレスが低い
高い自然治癒力をもっているから
につきます。
獣に問え、さらば汝に教えん、
空の鳥に問え、さらば汝に語らん。
ヨブ記十二・七
上記の格言のように…
今回は、現代社会で生きる人間やペットたちが野生動物にならい、
自然治癒力を最大化させるために必要なこと、
そして、それが可能な「洞窟病院」という環境はどんなものなのか?
についてお話していきます。
誇大はなしに、洞窟病院はどんな病気でも治す可能性を秘めています。
目次
洞窟病院とは?洞窟という圧倒的自然療法

洞窟ってあまりぴんとこない方もいらっしゃると思いますが、この画像のような空間のことを言います。
地上にある砂状岩状洞窟から、風穴、海底洞窟まで、いろんな形態の洞窟があり、いきものも生息しています。
洞窟といきものの関係としておもしろいのは
- クマなどの野生哺乳類も休息場として洞窟を選ぶ
- 蚕の貯蔵や野菜の保存など、昔から貯蔵庫や冷蔵庫の代わりとして利用してきた
- 43年間洞窟の中で自給自足の野生生活を送った日本人
なんと、10代の青年期から40年以上洞窟で生活してきた日本人がいることに驚きですよね。
そして、カビがほとんどはえない天然の冷蔵庫とも称されます。
ぼくも無人島生活では洞窟にお世話になったことも多々あります。
そんな洞窟のすばらしさを応用した洞窟病院を作りたいということなのですが、
洞窟にはどのような効果があるのでしょうか?
生存・安全欲求が確保できる環境場

洞窟は一般的に安全な場所として知られています。
草木があまりないので、それを食べる草食獣やそれを狙う肉食獣もほとんど姿を見せません。
しかし、そんな彼らも休息目的で洞窟を利用することはあります。隠れ家として利用する動物もたくさんいます。
生命の一番基本的な欲求は食欲でも睡眠欲でもありません。
生命の安全 Safety
です。
イギリスのNatural Animal Center の研究でも、もっとも基本的な欲求を「生命の安全」と定義しています。
安全欲求は病気気味であったり、不調であるときに高くなります。
そのため不調を感じたとき、身体を休めたいときに、本能的に洞窟を選ぶ動物は多いです。
不調の時は、基本的に食欲はあまりありません。人も同じですよね。
胃腸を休めるためでもあり、免疫力や自律神経を一時的に調整するためです。
動物たちは不調を感じたときは自主的に、洞窟のような安心できる場所で食事を控え、そっと休むのです。
天然の温度湿度環境

夏などの外気が蒸し暑い環境でも、洞窟内はひんやりとしており、適した湿度に保たれています。
夏なのに気温20度、湿度も50%ととても過ごしやすい環境になっていることが多いです。
適した温度湿度環境は、環境ストレスも少なく、自律神経の調整や免疫機構の恒常にはうってつけの環境です。
風穴など風通しの良いところが多く、天然の換気がなされます。
また、洞窟の位置により温度や湿度も異なるので、自身の状態に適した環境を選択することもできるんですよね。
このように、快適な休息場が野生動物の世界にもあるんです。
まさに天然の道の駅です。
治癒を促す副交感神経調整場

洞窟には癒しの効果があります。
まず、明るすぎないこと。
外界は昼間は明るいですが、洞窟の中は光を遮り暗い環境です。
場所によって明暗が異なるので、休息したい環境に適した場所を選ぶことができます。
明るすぎない環境は副交感神経を調整したり、休眠休息、人間であれば瞑想などをするうえで重要となります。

また、洞窟に響き渡る音、滴る水滴の音には「1/f ゆらぎ」という性質があります。
歌手でいうと美空ひばりさん、宇多田ヒカルさん、MISIAさん、松任谷由実さんなどの声質に含まれているといわれており、ぼくの友人の歌手のayakaさんも1/f ゆらぎを発するといわれています。
1/f ゆらぎの発生機序はまだ明らかになっていませんが、多くの現代病の治療に応用されています。
- 交感神経の緊張を抑える作用
- 睡眠の質の向上
- 認知症、自律神経失調症をはじめとした現代病へのケア
そうすることで、自然治癒力の向上を見込めるのです。
音楽療法でも用いられることが多いです。
豊富なマイナスイオンの環境場

洞窟は天然のマイナスイオン環境場です。
豊富なマイナスイオン、自由電子の効果により
- 酸化して錆びた細胞を還元して活性化する
- 活性酸素を除去し、酵素活性を挙げる(イオン効果とカチオン効果)
- 基礎体温、基礎代謝、免疫機構の向上
が可能となり、自己治癒能力の向上を見込めます。
マイナスイオンの効果機序は動物0次診療®で実践している量子医学の「電子負荷療法」で応用されているものです。
洞窟は、天然のマイナスイオン産生場所ということです。
浄化された水分の存在

水は生命にとってもっとも重要な栄養素です。
そして身体の半分以上を占めている物質でもあります。
水の純度や浄化度は生命の健康にとってとても重要です。
洞窟の中には、何十年何百年にもわたってろ過され、浄化された水が滴り落ち、流れている場所です。
天然浄化された水を得られる場所としても、休息を求める動物たちは洞窟を利用します。
また、岩塩があるところも多く、野生では重宝する塩分のある環境とも言えます。
現代社会こそ洞窟病院を
現代社会はストレスまみれ

現代社会、特に都会では洞窟的環境が非常に少ない状況です。
どこに行っても電磁波まみれ、ジオパシックストレス、
そしてきれいな水(水道水はきれいではありませんよ)も安易に飲めない状況、
空気すら非常に汚れてしまっています。
そんな環境ではもちろん現代病(生活習慣病)は増え続ける一方であり
それをその場しのぎ、症状だけ隠すような現代医療でねじ伏せている状況です。
それは果たしていきものとして本質的な生き方なのでしょうか?
本質的な社会の在り方なのでしょうか?
現代社会にこそ必要な「洞窟病院」という考え方

いま、病院というと
- 内科(クスリによる治療)
- 外科(手術による治療)
- 放射線
- 健康診断(検査)
- カウンセリング(精神疾患治療)
などが行われています。
しかし、本当に必要なのは
治療よりも治癒
です。
生活習慣や生活環境の部分、そして関係性(人やペット)に病気の原因はあります。
逆に言うと、健康になるための秘訣もそれらにあります。
洞窟病院はどこでもつくることができます。
道の駅のように街中に作ることもできますし、自宅にも作ることができます。
そうすることで
最小限の医療と、最大限の自然治癒力
を実現させることができるのです。
現代医療は手法が豊富すぎます。
極論、救急医療と予防医学、そして量子医学があれば十分だと考えます。
本来医官(医者)よりも食官(料理人)の方が立場が高かったはずです。
より生活に根差した部分に本質があります。
そこを教育できる場としても「洞窟病院」を機能させていきたいと考えています。
おかげさまです。
野生動物と自然から「洞窟病院」という
最小限の医療と、最大限の自然治癒力を実現できる場のヒントをいただきました。
予防獣医師 NAOchan
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