こんにちは。エネルギー哲学者のNAOchanです。
今回はガチのエネルギー哲学の話をしたいと思います!
要は主観と客観、仰望と俯瞰、固定観念と融通無碍とかの話です。
この記事を読むことで
- 物事をより俯瞰的に見ることができる
- 今の社会構造、主観性と客観性がわかるようになる
- 時代とともに哲学観が変わっていることがわかる
ようになると思います。
ちなみに、動物たちと触れ合ったり、共生する上ではやっぱり
- 客観性
- 俯瞰性
- 融通無碍
が大事になってくると思います^ ^
目次
カオスからノモスにするか?コスモスにするか?
まず、それぞれの概念となる単語の説明からはじめます。
これらはすべてギリシャ語です。現象社会学者のPeter L. Berger氏によって人間がもたらした規範や法などによって秩序づけられた世界による現象と環境や宇宙との関係性をとらえた言葉です。
哲学の話であり、人生観や世界観の領域になりますので、100%の回答や定義があるわけではありません。常に流動的です。
カオス CHAos ノモス NOMos コスモス COSMos とは?
カオス CHAos
カオス CHAos はすべての事物が生じる以前にある原初の世界のことを意味します。混沌とした状態、闇の状態という表現もされます。
人間からしてみれば、爆発や自然災害、思いもよらぬ死というものは、非日常的な現象であり、そういったものをカオス CHAos として捉えて、顕在化させます。
CHAos は無秩序や空隙のことを表現します。
ノモス NOMos
ノモス NOMos は法律や規範、社会的な慣習を築きそれらに則ることで調和を保ち、秩序づけられた社会のことを意味します。主に人間が介入して、人為的に操作して調和を保とうとした意思がはたらいています。
これらはよく言葉 LOGos を利用します。LOGosによってCHAosという無秩序に境界線を引いて、事物を区別しようとします。細分化や分類屋さんの作業ですね。人間は区画のないアナログ analog である自然 physis という現象や実体に対して、言葉 LOGos を代表とするノモス NOMosによって秩序や意味を与えてきました。このことを「言語の分節化作用」と表現します。
NOMosは主に法律や規範、政治、教育、福祉などの分野もほとんどノモスで説明されて、日常的、世俗的、政治的など、人間性の次元で正当化されるのがノモス NOMos です。
自然災害などのCHAosによってNOMosで構築されていた規範秩序が崩壊されてしまうアノミー(規範の喪失)によって信頼感が失墜し、不安感が増大します。そうすることでNOMosで支えられてきた規範世界にCHAosが顕在化します。
このように、人間にとってCHAosは恐怖の対象となります。そのために、規範や法律、社会的慣習、さらにはテクノロジーを利用して文明を構築し、技術を磨き上げてきました。それらによってCHAosという不安恐怖から逃れて来ようとしたのです。
人間の圧倒的主観がそこにはあります。
コスモス COSMos
コスモス COSMos は宇宙や自然界によってもたらされる調和のとれた秩序を意味します。調和と均衡が自然ともたらされることを意味し、人間の主観などが介入することがなくても秩序づけられるものとされています。
これまでの哲学的にはアノミー(規範の喪失)をむかえてCHAosが顕在化した状況に対して、NOMosとしての日常的、聖俗的、政治的な次元を超越して神聖な、または超人的なレベルを含むような宇宙的な規範秩序を築き上げることでCHAosの現象をCOSMosの意味秩序に内包させ、なんとか意味づけをしようとしてきました。
つまり、COSMosは宗教的だとされています。CHAosを乗り越えてCOSMosという概念をもたらしたということは、人間は神聖性、超越性を以ってして聖なる次元というレベルでCHAos現象を正当化させるような宇宙的な規範秩序、意味世界を構築しようとしたこととなり、そういった営みは宗教にほかならないとBerger氏は唱えています。
COSMos は秩序、宇宙と表現されます。

コスモス COSMos のとらえ方
上記哲学ではコスモス COSMos は宗教的であり、結局人間の主観的な要素が盛りだくさんですよね。俗にいうスピリチュアルな要素が強いです。
哲学×エネルギーとしてとらえる「エネルギー哲学」では、スピリチュアルは未開科学ととらえ、エネルギー現象は科学的であると説明します。
なので、このコスモス COSMos というのも、科学的に説明します。
情報場や意識場というのも量子論では科学的であり、スピリチュアルという認識が過ぎる必要性はあまりないと思います。
たとえば天体もそうです。天体には秩序があります。惑星には軌道がありますよね。これも宇宙の秩序です。物質もずっと爆発というCHAos現象を起こしているわけではなく、分子間結合をして物質的統一性を帯びています。
これは精神体でも同じ。同じ性質を持つ精神体や補い合う精神体というのは、エネルギー波のコミュニケーションによって勝手に集まります。スピリチュアルや量子力学では
「引き寄せの法則」
と言われていますよね。一言付け加えると、学問の範疇的には量子力学というより量子論といったほうがしっくりきますが、世の多くは「量子力学」という言葉を使いたがります。おもしろいです(笑)
要は極端なノモスとコスモス
あらかじめ言うと、極端は決して悪いと言われるのもでは無いと思います。むしろぼくは極端ですし。
エネルギー哲学でいうノモス NOMos は人為的であり、主観的要素が大きいです。
集合体で説明すると
NOMosは「人を集める、人を統合する」
です。
感情的になることもあります。
ギリシャ哲学ではコスモスが宗教的とされていますが、エネルギー哲学としてはノモスの方が主観的で統合意識が強く、宗教的だといえます。
なぜギリシャ時代の哲学とエネルギー哲学での宗教のとらえ方が違うか。それはおそらく、現代の宗教には政治的、経済的など、精神性だけでなく社会学的要素が強くなってきている殻とも言えるのでは無いでしょうか。
一方コスモス COSMos は宇宙的であり、客観的要素が大きいです。そして調和的です。
集合体で説明すると
COSMosは「人が集まり、人は協調する」
です。
俯瞰的であることが多いです。
めちゃくちゃ短絡的に説明すると
NOMosは人為的であり主観性が強い。感情的でもある。
COSMosは宇宙的であり客観性が強い。俯瞰的でもある。
各々はCHAosという混沌から秩序立てられたものである。
となります。
哲学についてはもっと追求したいのですが、哲学は世界観や人生観もともなうので、ギリシャがすべてではなく、時代とともに変わってきます。
太陽は昔は神聖的でスピリチュアル(未開科学)でしたが、
今では当たり前でサイエンス(解明科学)ですよね。
時代の移り変わりとともに、未開科学がどんどん解明科学になっていくとともに、哲学をどうとらえていくかは変わっていきます。
ぼくも、社会構造やエネルギーの在り方をとらえていきながら、文献厨にどはまりしないようにしたいと思います(笑)
おかげさまです。
すべてはエネルギーである。
エネルギー哲学者 NAOchan
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