こんにちは。予防獣医師の直良です。
みなさんは「飼い主さん」と「ペットのプロ」との隔たりについて意識されたことはありますか?
ぼくは獣医師として、その隔たりを意識したことは何回もあります。
隔たりというのはとてもネガティブなイメージを与えますよね。
しかし、もちろん飼い主と専門家はまったく同じではないですし、違いや特徴というニュアンスのものはあります。
今回は、そんな飼い主さんと獣医師との「隔たり」
そして、その隔たりというものを「違い、特徴、個性」ととらえるということについて考えていきたいと思います。
このようなことを今カフェで考えていたので記事にしてみました^^
飼い主さんと専門家の隔たりについて考えること
たとえば獣医師と飼い主さんの隔たりは…

特に獣医師と飼い主さんの隔たりは強いと思われます。
やはり医療となってくると、専門性や権威性がかなり強くなってきますし、扱っているのが生死に直結することなので、しょうがないところはあるかもしれません。
しかし、僕個人としてはその飼い主さんと獣医師との隔たりは埋めていきたいと考えています。
気軽に獣医師に意見を求めることができる。
それは日々の健康や予防的な生活に直結する。
そして飼い主さんの安心につながり、それがペットの安心安全にもつながる。
獣医師が活躍できる場所はこういうところにもあると思っています。
しかし、その獣医師は柔軟である必要があるかと思います。
絶対にこの治療をしなさいという強制強要があるのは少しずれています。
あくまでも理想的なペットライフ像のある飼い主さんとペットに寄り添って、最適解を出せるようにする。
これがすごく大事だと思います。
絶対的な最適解はないですし、それが固定観念や強制強要になるのですが、理想に近づけるという意味で最適解を導き出そうとするという感じです。
だから、飼い主さんやそのペットたち、つまり「家族」によってその最適解は異なります。
そうやって、一対一のコンシェルジュな関係になって
その「隔たり」というものが緩和されていくんだなと感じることがあります。
「家庭診察」は隔たりを減らす

僕が動物0次診療®︎で動物予防医学を語るときによく登場する言葉。それは
家庭診察
です。
家族(飼い主さん)は獣医師免許を持ってはいないんですが、お家で診察的な視点を持つことはできなくもないです。
それを「楽しく」やってもらう。それだけでだいぶん変わると思います。
そして、そういう飼い主さんは、獣医師が思う以上にいろいろな知識や経験、動物を観るチカラが養われています。
とても獣医師からも尊敬される「飼い主さま」になっているんです。
※ 個人的に「飼い主さま」と「飼い主様」は使い分けていますが、それはまた後日。
そんな飼い主さんは、獣医師との隔たりはとても小さく、とても共感できる関係になるのだとも思います。
予防や生活に根ざした考え方や価値観を持っている獣医師なら特に。
獣医師もコンシェルジュ的な観点が重要

そう。だから僕が理想とする獣医師像は。
診察室の奥で「構えている」獣医師というより
より生活・家族・家庭に近い
予防や健康に精通した獣医師です。
そして、飼い主さんの理想的なペットライフを
実現するための考え方や選択肢
獣医師以外のプロとの繋がりをもっている
ペットライフをコンシェルジュできる獣医師
です。
これできたら個人的には最高ですし、それができるような仕組みやチームをどんどん創っていこうと考えています。
飼い主さんの理想的なペットライフにしっかり寄り添う。
そして、最適なペットライフを実現していく。
動物との共生を目指して仕事をしている人間としては
最高の志事になっています✨
飼い主さんの理想的なペットライフをコンシェルジュできる獣医師。
家庭診察などペットとの距離をより縮められた飼い主さん。
これが飼い主さんと専門家の隔たりを縮めるキーです。
予防獣医師 直良拓朗
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