動物病院

こんにちは。獣医師のNAOchanです。

今回は「ペットにとって動物病院とは?」というテーマでお話しします。

動物病院で勤務していると、ペットって動物病院のことをどう思っているんだろうと考えることがあります。

その経験や動物の心理学を踏まえてお話ししようと思います。

この記事を読むことで、

  • 動物たちは動物病院のことをどう認識しているのか?
  • 人間と動物での「病院」への価値観の違い
  • 最終的に、家族である人間たちはどうすればいいのか?

というところまでわかるようになると思います。

ペットは動物病院をどうとらえている?

結論から言うと、その子その子によってとらえ方が違うということです。

ただ、一つ言えるのは、人間と動物で病院に対する価値観は違う。

ということです。

ペットと人間とは病院への価値観がぜんぜん違います。【ここが一番本質】

ここが一番本質と書きましたが、そもそも動物たちには「動物病院」という概念はないですよね。

そもそも根本的なことですが、動物たちには「病気」という概念はない。自分が病気だと思っていません。

  • なんか体調がいつもより優れないという「感覚」
  • なんかいつもよりヒリヒリと痛い部分があるという「感覚」
  • なんかいつもよりモヤモヤとストレスがあるという「感覚」

言葉をもたない動物たちは現象を「言葉」ではなくすべて「感覚」でとらえます。

人間の赤ちゃんたちも、なにか病気だと捉えるというよりも、違和感や痛みなどの感覚でしかとらえていませんよね。

動物たちはその究極だと思います。

だから逆にいうと、「病気を治してもらうという概念もあるのか?」と言われたらそうではないと思います。

不調を休んで癒すという考え方(巣穴療法)はあるとは思いますが、

自分がいま抱いている「不調」を治してくれる「医療機関」という存在

これを動物たちは理解しているのでしょうか?

よし!病院へ行こう!は動物にはない

人間が病院へ行く時には

  • 「よし、今の病気を治してもらいに行くぞ」
  • 「よし、定期検診に行って身体をチェックしてもらうぞ」
  • 「よし、今日もおクスリをもらいに行くぞ」

という気持ちを抱いていると思います。

わりとポジティブですよね(笑)

「〜してもらうぞ」という

なんとなくポジティブな気持ちを抱いて行くと思います。(一方で依存(笑))

それがプラセボ効果をうんでいるのであればそれはそれで良いのかなとは思います。

一方、動物たちは?

ぺットが動物病院に「自ら行く」ということはしませんよね?

もちろん飼い主さんに連れていかれるわけです(笑)

そして、動物病院に行った時に抱くのは

  • あ、あの優しい人(先生、看護師さん)だ!

という感情を抱くこともあると思いますが、

  • なんか痛いことをされる(採血や注射など)場所だ
  • なんか変なにおい(薬剤など)がする場所だ

こういうことを感覚的にわかる動物もいるかも知れません

  • ここっていろんな動物が死んじゃってる場所かも知れない
  • あの入院しているわんちゃんはすごく寂しがっている(家族と離れて)

動物は人間以上に感覚的なところにとても敏感です。こういう感覚を抱く動物も多くいると言われています。

動物たちその子その子によって、捉え方はさまざまだと思いますが、一概にして言えることは

病気を治してもらっているという概念はない

そして

自分が不調である時に、さらに嫌なところに連れていかれる

というストレスにストレスを重ねるという結果になっているということも考えられます。

やっぱ注射は痛いですよ(笑)

でもなんか家族が喜んでくれる場所でもあるよね?

場合にもよりますが、獣医さんや看護師さんと仲良く話したり、治療を受けたり検査結果を見たりして家族である飼い主さんが喜んでいるという姿を見て

「あれ?ママが喜んでる!」

と感じることもあると思います。

何かわけがわからないことをされたり、変な薬剤のにおいがするような場所に連れていかれるのだけれども、家族が楽しそうにお話をしている場でもあるんですよね。

動物たちにとってはすごく不思議空間、不思議な場面だと思います(笑)

そういう側面もあるから、飼い主さんとのコミュニケーションを充実させたり、院内の環境をより清潔にして明るい雰囲気にしたり

なるべくストレスのかからないように努力している動物病院さんもあります。

動物病院とはどう付き合えばいいの?

人間と動物によって「病院」への捉え方が全然違いますよね。少しまとめると

  • そもそも動物には「病気」だという概念はなく、不調という感覚だけである。
  • だから、病気を治してもらう「医療機関」の意味や存在がよくわからない。
  • だから、「治してもらう」というポジティブな感情はほとんど抱いていない。

しかし、一方

  • たまに会える優しい人(獣医師や看護師)がいる場所。
  • 家族(飼い主さん)がなんか喜んでくれる場所

ただ、一つ言えることは

すごく楽しい場所であることはないし、リラックスできる場所でもない

ということは共通して言えることだと思います。

だから僕たちにできることは何かというと

病院のお世話にならないようにしっかり「予防する」

ということです。そしてその予防が

不快ストレスのかかる予防ではなく、楽しくできる予防

であることですよね。

そしていざ病気になって治療を受けさせたいと思った時も

  • 信頼できて、ペットにとってストレスがあまりかからないような動物病院
  • なにかあったときにいつでも診てくれる救急病院

をあらかじめ知っておくことも大切かも知れません。

これらのことを、改めて意識してみることが大事かと思います。

あと、最近では往診をされる先生も増えてきていますよね

わんちゃんもそうですが、特にねこちゃんは家から出ることに対するストレスは大きいです。

そんな時に、自宅という安心できる場所で健康チェックをしてもらったり、治療を受けたりできる「往診サービス」はとても有用だと思います。

最終的には家族である飼い主さんとペットである動物たちがみんあ楽しくて幸せでリラックスできることが良いのではないでしょうか?

そんな生活ができるように、必要なものを生活に取り入れる。それでいいと思います^^

予防獣医師 NAOchan

当サイト「ZOOTIST」では「動物と人間と自然との共生社会の実現」を目指し、さまざまな情報共有をしています。動物と人間の共生のためには「動物予防医学」の普及はとても重要なことです。ZOOTISTでは動物0次診療®︎の理念のもと動物予防医学についてわかりやすくお伝えしまいります。当サイトでペットの健康について一緒に勉強していきましょう^ ^

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