デブ猫

こんにちは。予防獣医師の直良です。

今回はぼくが動物救急医療に携わってきて感じたことの一つ

デブは救われない...

についてお話ししようと思います。

飼い主さんには耳が痛くなる話になるかもしれませんが、

どうぞ最後まで読んでいただけると嬉しいです(笑)

この記事を読むと多分、愛犬愛猫を太らせたくない!

そしてご自身も太りたくない!

という気持ちになるはずです(笑)

デブは救われない…肥満症の残念なお話

肥満はさまざまな生活習慣病を引き起こす

動物救急医療

これは肥満あるあるですが

肥満になるといろーんな病気のリスクをあげてしまいます。

病気になる確率が単純に上がるのです。

たとえばこんな病気たち。

腫瘍(大腸ガン、子宮頸がん、前立腺癌、乳がん、)
骨折、関節炎などの関節症、
糖尿病、脂質異常症、
高血圧、動脈硬化、
心不全、心筋梗塞、不整脈、
痛風(高尿酸血症)、
脂肪肝などの肝臓病、膵炎、
腎臓病、尿石症、尿路閉塞、
脳梗塞、脳卒中、
椎間板ヘルニア、
などなどなどなどなどなど

指が疲れたのでやめます(笑)でも本当はもっとあるんです。

これは獣医学だけでなくもちろん医学会でも証明されている事実です。

そして、命に関わる疾患ばかりということがお分かりいただけるでしょうか?

俗に言う「生活習慣病」がものすごく多いですし、

そもそも「肥満症」という言葉になっている時点で、肥満自体病気のようなものです。

一番診断をつけやすい病気かもしれません(視診のみ(笑))

生活習慣病という観点はわかりやすい「デブは救われない」の理由ですよね。

さらに肥満症は「酸化ストレス」を助長すると考えられています。

酸化ストレスも多くの病気の原因ということが明らかになっています。

> 酸化ストレスについてはこちらから

医療行為の難易度が上がる

医療行為

肥満の人や動物は、いざ病気になっても救われないことがあります。

これはぼくも経験したことがあるのですが

  • 静脈留置(点滴のカテーテルを血管に挿入する処置)
  • 尿路閉塞の解除(尿道に詰まってしまった石を取り除く処置)
  • 生検や膀胱穿刺(身体に針を刺して組織や尿を採取する検査手法)

これらはみんな、肥満だととても難易度が高くなります。

とくにぼくは救急医療に携わっていたので、一刻を争う状況で処置がしづらいというのはとても大変でした。

もちろんぼくの技術面の向上も大事ですが、やはり肥満だと難易度が上がることには変わりありません。。。

マンチカン
マンチカン

とくに、ダックスフンドやマンチカンなど、足の短い犬種や猫種で肥満とくれば、もうお、、、お手上げ状態です。

あと、点滴カテーテルを何回か失敗してしまうことにもなるので、わんちゃんねこちゃんたちに申し訳ないのです…m(_ _)m

自分で太ったならまだしも、犬猫の場合は飼い主さんに原因があります。。。

わが愛犬愛猫に助かってもらいたいのであれば、やはり肥満は避けるべきことなのです。

肥満症はQOL(生活の質)が劇的に低下する

デブ猫ちゃん

わんちゃんねこちゃんが肥満症になると、そのパフォーマンスは明らかに低下します。

そして、その自重の重さから、関節炎や骨折、運動不足による運動不耐性(運動できない状態)になってしまいます。

生活の質が劇的に低下するのです。

日常生活を快適に過ごせなくなるということです。

現に、肥満症の動物の方がストレスホルモンが有意に高くなることもあり、

愛犬愛猫が健康的に快適生活をおくるためには適正体重の保持は必須なのです。

ぼくは獣医師なので、牛や豚などの家畜についても勉強していましたが、

和牛などの家畜牛や家畜豚はとことん太らせて食肉の生産量をあげますよね?

あれ、牛や豚たちにとっては最悪なことです。

若い頃に屠殺されてしまうので、あまり明るみにはなりませんが

とくに牛の場合、適正体重をはるかに超えているのでまともに生活をおくることは困難です。

最近では「アニマルウェルフェア」つまり動物福祉がうたわれており、家畜の生活環境の見直しや欲求管理、最低限の権利を保障しようという動きはありますが

そもそもあの体型をなんとかしないとと思うわけです。

これは愛犬愛猫も同じこと。

以前ぼくが務めていた動物救急病院の大先輩獣医師は

「肥満は虐待だ」

とよく言っておられましたが

個人的には共感します。

「太っている方が可愛い」

その気持ちが生まれるのも、あのルックスだからわからんくもない(本心ではあまりわからない(笑))のですが、

正直獣医師の観点、いや、獣医師というより動物のことをしっかり理解してペットの生活についても本気で考えている人ならば

肥満にしてしまうことの意味がわかるのかなと思います。

ごめんなさい、一部の飼い主さんは不快になったかもしれませんが、これは客観的事実だと思います。

肥満症にしているのは誰だ?

Point

ということで、肥満症のリスクや事実についておわかりいただけましたでしょうか?

ぼくは予防獣医師として、いろんな予防理論や予防法について語ってきていますが、

「肥満症」はいつも登場するといっても過言ではないビッグキーワードです。

そして、その肥満症は誰が引き起こしているのでしょうか?

ペットの場合は…「飼い主さん」

ヒトの場合は…「精神」

だと思っています。

ペットの病気はその生活習慣や生活環境を管理する「飼い主さん」に原因があり

人間の病気の場合は「病は気から」とあるように、その人の心に原因があります。

あらためて、肥満症について考え直す機会になれば幸いです!

予防獣医師 獣医師ユーチューバー 直良拓朗

デブは救われない。

予防獣医師 直良拓朗

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