こんにちは。予防獣医師のNAOchanです。
今回は「ペット “pet”」の語源、由来についてお話します。
みんな家族としての動物のことを「ペット」と呼びますよね。
一体なんでペットと呼ばれるようになったのか?そのことについて一緒に勉強していきましょう!
目次
ペットの語源とは?その由来に迫る!
ペットは「なでる」が由来説
ペットは英語で “pet” となりますが
pet なでる
petting 愛撫、大切な
が由来という説があります。
伴侶動物や愛玩度物として一緒に暮らしてきたペットとしての動物は、昔から人にかわいがられ、なでられていたと考えられます。
自分にとって大切なパートナー、だきしてる相手、なでる相手という意味で
petting→ペット
になったのではないかと考えられます。
アメリカとかでは、散歩している犬になでてもいいですか?と聞いて触れ合うことが多いです。その時に
Can I pet him? her?
と、相手の飼い主さんに聞いてからなでるのが普通です。なでてもいいですか?と。
そのやり取りからも、ペットの語源が「なでる」からきている可能性が高いのが分かりますよね。
愛撫という意味から派生したというのは何とも温かみのある語源で嬉しいですね^^なでることで愛情を分かち合うことで、違う動物種であるヒトとペットでも距離を近づけることができたので、”petting”が語源とする説は非常に共感を持てます。

ペットは「小さい」が由来説
ペットは基本的にはヒトよりも小さな動物です。
また、イヌは祖先であるオオカミよりも小さく、ネコもほかのジャイアントキャット(ライオンやチーターなど)よりも小さいです。
ペットが小さくなった理由としては諸説ありますが、人がペットと暮らすうえでペットが大きいと襲われるリスクが高くなるからと考えられます。
ペットの由来として考えられるのが、小さいという意味からきたというものです。
petty 小さな、ささいな、下級の
という単語を派生させて、”pet” となったという説です。
下級の、ささいな、単に小さいという意味では温かみがなく、ペットとしての動物を蔑んだ感じがするので、少し表現を変えてニュアンスだけ残し、ペットという言葉を作り上げたのではないでしょうか?

ペットという表現は決して嫌う必要はない
愛玩動物という表現が由来ではない
確かに「愛玩動物」と聞くと、おもちゃに模している表現であり好感が持てない方も多くいらっしゃると思います。
ペットという存在は「愛玩動物」「伴侶動物」としても表現されますが、「愛玩」と「伴侶」でペットに対するとらえ方がぜんぜん違いますよね。
実際「トイ・プードル」という犬種がいるように、おもちゃとしてもとらえ方をされてしまっている場合もありますが、しっかりいきものとして向き合うことを忘れないようにしないとですね。
しかし、「ペット」という言葉が「愛玩」が由来なのでは?という意見もありますが、上記のように「なでる」が語源であればぜんぜん違いますよね。
しっかりペットともコミュニケーションをとって、スキンシップをとることはとても大事であるし、「ペット」という言葉がそれを代弁しているのでは?とも思います。

ペットは家族の立ち位置のひとつ
「ペット」という言葉が差別的という考え方を持つ人もいるようです。
愛犬も家族同様にとらえているのに、わざわざ「ペット」と表現することに抵抗がある、という意見です。
しかし、家族の中にも立ち位置があります。
父、母、兄、姉、弟、妹、息子、娘
これらはすべて家族の関係を表す表現です。
ペットもそのひとつととらえることができれば、別に差別的な表現ではありませんし、家族としての表現に内包されるのではないでしょうか?
動物愛護が叫ばれている現代で、動物に対する表現一つでいろいろ言われたりもしますが、あまり神経質にならずに、お互いの立場を尊重して、動物と人間との共生をしっかり考えることができていれば、表現は自由なのではないかなと思っています。
ペット=なでる、愛しの
という言葉だと再認識して、あらためて愛するペットに感謝して、スキンシップをとることができれば良いですね!
ペットという言葉がポジティブに聞こえてくる話でした^ ^
ペットとは愛撫という意味が込められている。
予防獣医師 NAOchan
おかげさまです。
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