こんにちは。なおちゃんです。
今回は…酸化還元反応についてお話しします。
なぜこの記事を書こうと思ったかというと、
自分が量子医療がこの酸化還元反応を用いているということ、
そして、世の中で「酸塩基反応」とごちゃごちゃになっている人が多すぎるということです。
- 「プロトンで還元されて…」
- 「この電子を供給することでpHが上がって…」
ということを言われると、なんか酸化還元反応についてしっかり理解していないのかな?という感じになってしまいます。
今回は、酸化還元反応について酸塩基反応との違いを交えつつお話しします。
酸化還元反応とは?酸塩基反応との違い
酸化還元反応の定義とは?

まず言葉の意味を正確に知るには定義を理解しましょうということで
酸化還元反応の定義とは
物質間で電子(e-)のやりとりが行われる反応
です。
つまり、電子(e–)を放出しやすい物質と受け取りやすい物質では、電子(e–)の移動がなされる反応ということです。
電子(e-)を放出やすい(与える)物質を還元剤(還元体)
電子(e-)を受け取りやすい(奪う)物質を酸化剤(酸化体)
といいます。
酸化還元反応のしくみ
たとえば、こんな反応があります。
2H2+O2→2H2O
水を生成する反応式です。
水素と酸素が反応して水分子になります。
半反応式としては
H2→2H++2e-
O2+4e-→2O2-
O2+2H2→2O2-+4H+
この場合、水素が電子を与えているので還元体、酸素は電子を受け取っているので酸化体となります。
このように、物質の電子のやり取りを表した式を半反応式といいます。
Na→Na++e-(Na+の酸化数は+1)
Ca→Ca2++2e-(Ca2+の酸化数は+2)
Cl2+2e-→2Cl-(Cl-の酸化数は-1)
O2+4e-→2O2-(O2-の酸化数は-2)
ナトリウム(Na)のようにみずからが正の電荷を帯びて電子を放出するもの(還元体)
塩素(Cl2)のように電子を受け取って負の電荷を帯びるもの(酸化体)
があるということです。
そして注意していただきたいのが、
酸化還元反応と書くように、
ある一つの反応に対して酸化だけ、または還元だけ起きるということではなく、
酸化と還元は同時に起きるという解釈が必要になります。
定義にもある通り電子の移動による反応なので、
電子を与える方(還元体)と受け取る方(酸化体)がありますからね。
酸化数という考え方

重要なのが「酸化数」という考え方です。
酸化数を上げる反応を酸化、酸化数を下げる反応を還元と言います。
つまり、電子は酸化数を下げるということです。
また、酸化数は電気の量ととらえることもできます。
そもそも酸化の英訳がOxidation
還元の英訳がReduction(減少)
となるので、参加数が「減少する」という意味合いということがわかりますよね。
酸塩基反応との違いとは?
よく酸化還元反応と酸塩基反応をごちゃごちゃにしてしまうことがあるのですが、
酸化還元反応は電子の移動の反応であり、酸化還元電位に影響する
酸塩基反応はプロトン(H+)の移動の反応であり、pHに影響する
という決定的な違いがあります。
電位(酸性度、電気と電子の量)に影響するのか、pH(水素イオン濃度指数)に影響するのかという違いがあるのです。
その名の通りですよね。電子の量の差か、水素イオン(プロトン)の差か。
この酸化還元反応と酸塩基反応との混同は、おそらく「酸」という言葉が共通しているからだと思います。
そして両者の反応が同時に起きることがあるからだとも思います。
今度は「酸塩基反応」についての説明もしていきたいと思います。
おかげさまですm(_ _)m
また、身体の酸化を物質ではないアプローチから治療する量子治療「メタ治療」を実践しています。詳細は以下からご覧いただけます。
酸化還元反応と酸塩基反応は別物である
なおちゃん
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