動物0次診療®は動物予防医学の研究、実践、普及を目的として立ち上げられました。

動物0次診療®と動物予防医学
「0次」とは「予防」のことを意味します。
身体の不調をすぐに診てくれる町のお医者さんがする医療のことを「一次診療」とよび
かかりつけのお医者さんが対応できない検査や治療を紹介を受けて医療行為をすることを「二次診療」といいます。
一次診療:かかりつけ医、ホームドクター、往診
二次診療:大学病院、紹介を請け負う民間病院などの施設の充実した病院
に相当します。
一次も二次も治療が必要なレベルの患者に対して適切な治療を施す機関であるのに対し、
0次とは、治療が必要とは判断されない健康体の段階から、病気にならないように未然に予防することを意味します。
実際には、家庭でできるレベルのことであり、0次医療が担う範囲は生活習慣や生活環境、家庭でのケアが大半を占めます。
また、内科(クスリ)や外科(手術)や放射線治療などを利用するものではなく、あくまでも医学的な知見をもってして生活レベルから行える内容を充実させています。
その考え方は人医療だけではなく、動物医療にも当てはまります。
動物0次診療®では、ペットに対する予防医学を専門としています。
最小限の医療と、最大限の自然治癒力
の実現を目指して事業展開しています。

動物0次診療® 確立のきっかけ
0歳の頃から同じ0歳として一緒に生活していたシェルティ「ミミ」。
第二の母に育てられ、動物たちに対して興味と尊敬と感謝を抱きながら幼少期を過ごしました。
生物学と医学への興味から獣医師になることを決意。
大学で獣医学科を卒業後、夜間救急獣医として勤務することになったが
目の前のどうぶつたちが
「どうして病気になったのか?」
「どうして事故がおきたのか?」
「どうして死んでしまったのか?」
「どうして安楽死をせざるを得なくなったのか?」
という悔しさが積み重なり、
動物予防医療を充実させることを決意。
動物救急医療に従事しながら「動物0次診療®︎」を立ち上げ
動物予防医療の研究・確立・普及を進めています。

動物0次診療®がもとにしている学術
本質的な予防医学に必要な学問や知見を総合的に融合して実践しています。
- 救命救急医療
- 西洋医学
- 東洋医学
- エネルギー医学
- 行動学
- 環境学
救命救急医療
予防医療の対局にあると考えられている「救急医療」ですが、実は密接なかかわりがあります。
救急医療の患者さんが抱える病気のほとんどは予防可能なものであり、救急症例の知見はそのまま予防医学に応用可能なのです。
医療界の反面教師的な感じです。
しかし、現在の救急医療は、その貴重な情報がカルテなどの形で病院内から一般に出回ることがなく、予防医学に応用しようとしてもなかなか難しいのが現状です。
動物0次診療®代表の獣医師 直良拓朗(NAOchan)も動物救急医療に3年以上従事しており、3,000例以上のペットの救急症例を対応してきました。また、動物0次診療®には他にも動物救急医療を経験して知見や研鑽を積んだ獣医師が在籍しており、それらの知見を融合させて動物予防医学に応用しています。
救急医療に来院するペットすべてが「苦しんでいる状態」であり、中にはもちろん「生死の間」にいる動物たちもたくさんいます。中には「安楽死」を提案するようなこともあり、とてもつらい現場です。
少しでも苦しむペットを減らし、生活の質が高いペットを増やせるよう、動物予防医学の拡充に努めています。

西洋医学
救急医療は西洋医学をもとにしてなされる医療です。
主に
- 内科(クスリによる治療が中心)
- 外科(手術や処置による治療が中心)
- 放射線
を利用した治療であり、急性疾患や救急症例に大きな効果を発揮します。
最近では「対症療法」という手法に疑問を抱く声も出てきておりますが、医療の目的や患者の意思によっては東洋医学や代替療法などに切り替えることも可能です。
動物予防医学には西洋医学的な観点も取り入れています。解剖学や生理学、薬理学などの知見は予防の本質をとらえるうえでも重要な知見です。

東洋医学
西洋医学と対局な医療としてとらえられる医学です。
- 漢方
- 鍼灸
などの治療が主であり、慢性疾患に大きな効果を発揮します。
東洋医学そのものを予防に応用することも可能であり、こちらも医療や予防の目的や動物や家族の意思によって判断されます。

エネルギー医学
こちらは物質よりも量子論的視点、振動や生体生理活性などを医学に応用した学問です。
検査や治療に負担が少ないことがメリットとしてあげられます。
まだまだ研究や文献が不足している分野ではありますが、西欧や欧米を中心に少しずつ知見や研鑽が積まれてきており、本質的な医療には欠かせない学問になりつつあります。
特に動物たちは人よりもエネルギーに対して敏感に反応する傾向にあります。

行動学
実は動物行動学に詳しい獣医師は少なく、
獣医師国家試験の必須科目に取り入れられたのもつい最近の話です。
しかし、動物行動学は予防医学にはとても重要な学問であり、
- 行動学的にストレスを低減させる
- 行動学の知見から病気の早期発見を実現させる
- 問題行動を減らし、家族とペットとの関係を良好にする
ことが期待できます。
そのため、行動療法や行動学者、ドッグトレーナーなどの職種からの知見は動物0次診療®にとっても重要です。

環境学
病気の多くは生活習慣病といわれています。
- 腫瘍(肉腫やがん)
- 糖尿病
- 肥満症
- 動脈硬化
- 心臓病
- 脳梗塞
挙げたらきりがありませんね。
しかし、生活習慣よりももっと病気の根本原因として騒がれているのが
「生活環境」です。
生活環境が生活習慣を決定づけるともいわれており、生活習慣の上流に位置しているのが環境なのです。
生活環境については以下の学問で説明されます。
- 生体電気学
- 空間電位学
- 電磁波(電場、磁場、高周波)
- ジオパシックストレス
- 環境毒素
- 病原微生物
これらを総合的に評価して、環境場を調整していきます。
ペットやその家族にとって、生活環境は共にする場であるため、生活環境に乱れがあると、ペットと飼い主が同じ病気になることが多々あります。
しっかり調整することで
- 腫瘍(肉腫やがん)
- アレルギー疾患
- 感染症
- その他、生活習慣病
の予防につながります。
環境場についてはドイツやイギリスなどの西欧で発達している学問です。

動物0次診療®は本質的な予防医学を追究します。
ペットの予防医学はまだまだ発展途上です。
これから「動物と人間との共生社会」を実現させるためには
本質的な「動物予防医学」の確立、拡充は必要不可欠と考えます。
これからもさまざまな知見と業界の知恵を融合させてより本質的な動物予防医学の実現につとめてまいります。
おかげさまです。
動物0次診療®代表 予防獣医師 直良拓朗(NAOchan)