こんにちは。予防獣医師の直良です。

いつもブログを見ていただいてありがとうございます!

今回は

「異物リメンバー」

ということで、わんちゃんねこちゃんは誤食を繰り返す傾向にあるので再発防止をしましょうよ!というお話です


今回はこの「異物リメンバー」という言葉を覚えていただけたら嬉しく思います。

YouTubeでも室内や散歩中の異物リメンバーについてご紹介していますので、参考にしてみてください!

室内における異物リメンバー



散歩中における異物リメンバー



異物リメンバーとは!?

胃拡張胃捻転
胃が拡張した症例のレントゲン写真。
おなかがパンパンになりとても苦しいです。

異物リメンバーとは

異物摂取(誤食)は再発しやすい

ことを表します。

異物摂取(誤食)は動物救急の現場ではよく来る疾患です。

おもちゃなどの消化しきれないものや、チョコや観葉植物など中毒性のあるものを間違えて食べてしまう疾患です。

異物摂取をすると、

  • 胃の中の異物を履かせる「催吐処置」
  • 胃内の残留物質を洗浄する「胃洗浄」
  • 体内に吸収された中毒物質を代謝排泄するための「点滴治療」
  • 胃内の異物や胃壁の状態を確認したり、異物を取り除く「内視鏡」
  • 胃内異物や腸の中の異物を取り除く「胃腸手術」

などを受ける必要性がでてきます(一般的な動物病院では)。

ぼくも動物救急病院で働いていますので、これらの異物処置の経験はたくさんあります。

今回は、一度このような処置を受けたのにも関わらず、再度異物摂取をしてしまって病院のお世話になるパターンが多いということから、胃物リメンバーについて書こうと思いました。

なぜ異物摂取は再発しやすいのか?

それは、わんちゃんやねこちゃんたちが、その異物を食べることがダメなことを理解できないことにあります。

たとえば、わんちゃんがチョコレートを食べてしまったとします。

チョコレートは「テオブロミン中毒」を引き起こし、嘔吐下痢などの消化器症状、興奮状態、心臓の病気を引き起こす可能性があり、わんちゃんにとってはとても危険な物質です。

愛犬がチョコレートを間違えて食べてしまって、飼い主さんの判断で動物病院に駆け付けたとします。そこではおそらく吐かせる処置や点滴治療などをしてもらえると思います。

もちろん吐かせる処置や点滴治療はわんちゃんにとって一時的な負担やストレスがあると思います。

しかし、多くの場合

チョコレートを食べたからこんなつらい思いをしなければならなくなったとは思っていない

のです。

だから、次もチョコレートを食べます。

しかも、チョコの味をしめていればなおさら食べやすくなります。

異物がおいしいものであれば、これまで以上に食べやすくなります。再発しやすくなるのです。

チョコレートだけではありません。

消化しきれないおもちゃの破片や、ひも状のものを飲み込んでしまった場合、最悪腸閉塞などを引き起こし、緊急手術などが必要になることもあります。

腸を開いて異物を取り除く手術ですね。

もちろんチョコレート異物の時みたいに吐かせて点滴治療をするよりも、大きな負担がかかります。

しかし、手術を受けたペットたちは、誤食をしたから痛い思いをしたとは思っていないのです。

異物リメンバーの原因と対策

原因

なぜ誤食は再発してしまいやすいのか?

まとめると

① 異物摂取をしたことで、つらい症状を経験したり、病院での処置や手術が必要になったことを理解できない。

② 一度異物を食べてしまったときに、その経験から再度食べやすくなっています。特においしかったものはまた食べたくなってしまう。

この二点が大きな理由です。

一番重要なのは、食べてはいけないものは極力食べさせないことです。

まずは飼い主さんが犬や猫にとって中毒となる物質をしっかり理解しておくことが重要です。

そして、消化しきれない異物をなるべくペットが届く場所にはおかないことも重要です。

一度食べてしまうと、異物リメンバーになりやすいので、食べさせないということが重要ですね!

一度異物を誤食してしまった場合も再発防止をする必要があります。

つまり、一度食べてしまった異物については今まで以上に注意して、ペットが自由に動ける部屋には置かない、必要がなければ買わないなどの工夫が必要になります。

また、わんちゃんやねこちゃんは嗅覚が鋭いので、見えないところ(鞄の中など)に置いていたとしても、位置がばれてしまうことが多いです(笑)

さすがというところでしょうが、こればかりは見つけないでほしいですよね(笑)

なので、飼い主さんが対策する必要があるのです。

異物摂取は再発しやすいことをご理解いただけましたでしょうか?
異物摂取を経験させないような一次予防、もし食べてしまっても再発防止を徹底する二次予防を意識して、
安心安全なペットライフを送っていただけると幸いです^^

異物リメンバーを意識してペットの安全を!

予防獣医師 直良

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