犬と人の共生

こんにちは。予防獣医師の直良です。

今回は少し難しそうなテーマをお話します。

題して

動物共生社会にとっての科学的価値観

意味が分からない方もいらっしゃると思います。

要するに科学は大まかに

  • 自然科学:自然界における科学
  • 人文科学:文化的側面における科学
  • 社会科学:政治経済教育などの科学

に分けられますが、

動物との共生社会の実現に向けて

科学的価値観がどうあるべきなのか?

そんなお話になると思います(笑)

動物共生社会に必要な科学的観点について考えてみた

Point

繰り返しになりますが、科学は大きく分けて

  • 自然科学
  • 人文科学
  • 社会科学

に分けられます。

※ 人文科学は「科学的要素」が薄いと評価されることもある。

それぞれの観点において動物共生社会にとって重要な考え方をあげてみます。

結論から言うと

自然科学の観点では
「最小限の医療と最大限の自然治癒力の実現」
人文科学の観点では
「動物と人間がともに幸せで感謝しあえる生活の実現」
社会科学の観点では
「生命と自然を尊ぶ共生社会の実現」

に行きつくと思います。

最小限の医療と最大限の自然治癒力の実現【治療から治癒へ】

健康寿命

いきものには生まれつき、自然治癒力という能力があります。

怪我をして出血しても、いずれ血は止まり、皮膚は元に戻ります。

細菌やウイルスに感染しても、免疫機構がはたらいて元の健康体に戻ります。

運動しすぎて過度な疲労になっても、休息することで元の元気な状態に戻ります。

このように、ぼくたち人間や動物を含めたいきものたちには、身体を元の健康体に治癒する力を持っているのです。

これは自然もそうで、自然にも汚染された場所を浄化する作用(自浄作用)があります。

しかし、文明の発達とともに、医療が発達してきました。

医療によって、クスリの利用や手術の実施が増え、病気を治療することが増えました。

これは人間だけではなく、ペットや家畜などの動物も含みます。

医療によって救われた命はたくさんあります。

その反面、医療によって命を奪われるケースもあります。

また、医療に頼りすぎることで、生活を見直したり改善したりすることを怠るようになったのも事実です。

病気の原因はどこにあるのか?そのほとんどは日常生活にあります。

何かあればすぐ病院。

その事後対応的な考え方が病気を増やしているということを忘れてはなりません。

日頃の生活習慣や生活環境を考える。

ストレスを溜め込んでいないか確認する。

調子が悪い時はしっかり休む。

自然治癒力を最大限に引き出すことで、不要な医療を受けなくても自己治癒できるようになり、

そうすることで、より自然体、健康体になれるのです。

動物と人間がともに幸せで感謝しあえる生活の実現【動物と幸福について】

ありがとうございます。

まず大前提に、人間ももともと動物だということが大事であって

動物の幸せには人間の幸せも大前提にあるということです。

動物たちのために自分を犠牲にして不幸せになる、というのは本質的ではないのかもしれません。

その前提で話を進めます。

まず、自分自身のことを

『私は幸せです!』

と胸を張って即答できる人はどれだけいるのでしょうか?

そして、幸せとは何か?

動物にとっての幸せとは?

ペットとしての動物にとって何が幸せなのか?

そしてこの現代社会に生きる人間は本当に幸せなのか?

幸福↔︎不幸

とされますが、別に二分するような二元論ではないですよね。

あの人は不幸だと決め付けたとしても、本人はどう思ってるのか?もっと不幸な人は他にもいるのか?

幸福だと思われてる人には実は不幸な側面があるのかもしれない。

そんな議論をしていてもあまり生産性はないと思います。

しかし、胸を張って幸せです!と即答できることは良いことですよね。

そんな人が増えると良いですよね?

そして、そんな人間とともに生きるペットとしての動物は、幸せになります。

動物にとっての幸せを素直に分かち合える人ならば。

【三楽】という考え方があります。

  • 楽(らく):心地よさ^ ^
  • 楽しい:明るく楽しい^ ^
  • 楽す:熱中、集中、無心

この三つの楽は感情とはまた違った側面を示し、

波動的には「共鳴」している状態と言われます。

ズレが少ない状態と言えます。

そんな瞬間を素直に楽しめる生活を送りたいですよね。

そして、感謝

今の自分が幸せでいることは、自分だけのおかげではないです。

『おかげさまです。』

ぼくが好きな言葉で、

「お疲れ様です」ではなく「おかげさまです」と

挨拶をするようにしています。

今の自分や相手がいるのは、自分たちが意識しているものの他、「陰なる存在」があったからこそ。

だから「お陰様」なのです。

先祖さま、第三者さま、いきものさま、物質さま、自然さま、宇宙さま。

すべてが関係していて繋がって今の自分があることを意識させてくれる言葉です。

そしておかげさまだから、すべてに感謝するんですよね。

感謝しあえる社会

動物と人間がともに幸せに生きるというのは絶対的な答えはないですが、相対的にこうである方が良いというのはあるんだと思います。

生命と自然を尊ぶ共生社会の実現【生命と自然の尊さ】

そして、共生社会を実現させるためには、

生命と自然を尊ぶことが必須だと思います。

生命の尊厳。

自然の偉大さ。

動物たちや人間たちが幸せになる、共生するということにおいて

その他の生命のことを無視する

自然のことを無視する

これはありえない話です。

先の話につながりますが、感謝です。

動物や人間が感謝し合うことと同じ

生命(いきとしいけるもの)や自然に感謝すること。

そして、尊ぶこと。

生命を無為に殺めること

自然を無理に汚すこと

それは尊ぶことではありません。

別に絶対的な嫌悪の対象というわけでも、邪悪というわけでもないのですが

尊んでいる行いではないことは確かです。

では、なぜ尊ぶのか?

僕たち動物や人間がこうやって生きていれるのは

生命や自然のおかげさまだからです。

それは自分たちだけではなし得ない業です。

だから尊びます。

個人的には動物や人間は同列であり仲間というニュアンスですが、

生命や自然というのは同列や仲間という観点とは少し離れた、敬意の対象です。

サムシングエナジーです。

だから、生命や自然を無視すること、汚すことというのは極力減らしていくことが重要なのかなと思います。


共生社会実現を目指します。

犬と人の共生

これらの価値観で共生社会を目指していきます。

自然治癒力や自浄作用のこと。これはやり方。身体と行動の領域です。

動物や人間の幸福や生活のこと。これは感じ方。感情や精神の領域です。

そして生命や自然の尊さ。これは在り方。自然や社会の領域です。

それぞれの側面でアプローチをしていきます。

そして共生こそいきものが本当の意味でいきいきと生きることができるキーワードだと考えます。

動物的であれ!

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