ラブラドールレトリーバー ランディ 直良拓朗

こんにちは。予防獣医師のNAOchanです。

今回は、ラブラドールレトリーバーでできる予防についてお話しします。

この記事を読むことで

  • ラブラドールレトリーバーでなりやすい病気とは?
  • その病気に対する予防や対策は何か?

というところがわかるようになります。

ラブラドールレトリーバーと暮らしている飼い主さんはぜひ知っておいてほしい内容です^ ^

ラブラドールでおきやすい病気とは!?その健康と予防法

悪性リンパ腫

炎症細胞 酸化

悪性リンパ腫とは、免疫細胞(白血球)の一種であるリンパ球が「がん化」してしまう病気です。

免疫細胞ってどこにいると思いますか?

そう、体全身、いろんなところにいるんです。

つまり、リンパ腫と一言でいっても、おきる場所にはいろんなパターンがあります。

そしていろんなところに転移してしまうような病気なのです。

リンパ腫はとても多くのパターンがあるため、説明がとても長くなってしまいます。

リンパ腫の特集を作ろうと思っているので、作成したら以下にリンクをはっておきます^^

ただ、やはり腫瘍なので、基本的な予防法は変わりません。

免疫・代謝・排泄機構を維持向上させる健康増進

低体温症の改善

ストレスリリーフ

そして、スキンシップをとることによる「家庭触診」によって

悪性リンパ腫の早期発見早期治療につながります。

特に、皮膚の下のリンパ節にできる「多中心型リンパ腫」や皮膚にできる「皮膚型」などは、スキンシップなどによって発見できることが多いです。

この病気は、病気のパターンや進行度によって死亡率や回復率も変わってきますので、早期発見が重要と言えます。

膣炎

膣炎は膣に炎症ができる病気です。

もちろんオスでなることはなく、女の子のわんちゃんでおきる病気です。

よく「避妊手術したから大丈夫!」という方もいますが、残念ながら子宮や卵巣はとっていても、膣は摘出されていないので、膣炎になる可能性は十分にあります。

膣炎の原因は

  • 感染症(細菌やウイルス)
  • 発育不全
  • 腫瘍(がん)

などさまざまですが、一番多いのが「細菌感染」です。

予防法としては

  • 外陰部の衛生管理
  • 免疫機構の調整
  • 交配時の注意

などがあげられます。

細菌感染が多いので、侵入口である外陰部はきれいに保ちましょう。

膣の中の洗浄を!という積極的な方もいますが、膣の中にはもともといる正常な細菌叢があり、それらを洗浄消毒によってめちゃくちゃにすることでかえって膣炎を誘発することがありますので注意しましょう。

そして、根本的なところは、膣の「炎症」なので、免疫力を低下させないようにすること、低体温症にしないこと、血液を汚さないような生活習慣を心がけることです。

そして交配時の注意とかきましたが「犬ヘルペスウイルス」が原因となっておきる場合があります。交配の際に男の子のわんちゃんからウイルスをもらって感染してしまうこともありますので要注意です。交配するときには事前に男の子が感染していないか検査すると予防できます。

さらに、膣は子宮や膀胱につながる臓器なので、子宮蓄膿症

  • 子宮蓄膿症
  • 細菌性膀胱炎

などの病気に波及する可能性があります。

避妊手術をしていなければ高確率で子宮蓄膿症などの子宮疾患につながるので注意が必要です。

子宮蓄膿症は生死にかかわる救急疾患です。

症状としては

  • 外陰部からおりもの(血液、膿(うみ)、ゼリー状物質)
  • 外陰部をしきりに舐めたがる、舐める
  • 尿がポタポタ垂れる

などが多く見られます。

特にわかりやすいのが、外陰部を舐めるしぐさです。外陰部が赤く腫れてしまうのも目視で確認できるはずです。

尿がポタポタ垂れるのは、膀胱炎に波及した際に多くみられます。

症状は早期発見につながります。悪化する前に対処していきましょう。

ちなみに、生後8ヶ月齢以内の発情前子犬の場合にも膣炎がおきる場合があります。これを「性成熟前膣炎」といいます。

基本的にこの手の膣炎は治療をせずとも最初の発情がおきると自然治癒されます。

胃拡張胃捻転症候群(胃拡張・胃捻転)

食べ物を食べると、口の中から食道を通って、まず胃に入ります。

その胃の中に

  • 食べ物
  • 液体
  • 空気

がたまってしまって、胃がパンパンに大きくなるのが「胃拡張」

さらに、膨らんだ胃がひん曲がってしまうのを「胃捻転(いねんてん)」といいます。

バルーンアートを思い浮かべるとわかりやすいかな?と思います^^

膨らんだ風船をねじって転がしますよね。

ねじって曲げるから「捻転」です!

ラブラドールレトリーバーのような大型犬、胸の深い犬種に多く発生します。

この病気が怖いのは、死に至りやすい急性疾患だということです。

なぜかというと、胃の捻転によって胃の周囲にある血管や神経に圧迫や刺激が加わり、血流や神経の遮断がおきてしまうからです。

ようはショック状態になってしまうのです。

胃拡張胃捻転症候群 GDV レントゲン画像
胃拡張胃捻転症候群のレントゲン画像
真ん中の大きく膨らんでいる黒い部分が全部胃ガスです。
その中に白いラインが見えますが、そこで捻転しています。

早急に治療しなければすぐに亡くなってしまう病気ですが、どのように予防すればいいのでしょうか?

ラブラドール 食事

この病気がもっとも多く起きるタイミング、ご存知ですか?

それは「食後」です。

胃の中に食事が入っている状態でなりやすい病気なのですが、さらに起きやすくする原因は

食後の運動

です。

さらに

早食い

も大きな原因とされています。

早食いをした後に、すぐさま運動をしてしまうと胃拡張胃捻転症候群になりやすいというわけです。

ラブラドールレトリーバーは大型犬の中でもかなり活発で運動量の多い犬種なので、より注意が必要というわけですね🐶

症状としては

  • 吐きたくても吐けない←典型的な症状
  • 大量なよだれを出し、落ち着きがない
  • 腹囲膨満(おなかがいつもより膨らんで張っている)

があげられます。

胃がねじられているので、胃の中の食べ物や液体を吐きたくてもふさがっているので吐けないというわけです。

症状の発見は早期発見早期治療につながります。

特にこの病気は早期治療をしなければほぼ亡くなってしまいますので、これらの症状を発見したら救急病院に向かいましょう。

ラブラドールレトリーバーのターゲット予防

今回はラブラドールレトリーバーのターゲット予防についてお話ししました。

ラブラドールレトリーバーは

  • 悪性リンパ腫
  • 胃拡張胃捻転症候群
  • 膣炎

以外にも

  • 股関節形成不全
  • 外耳炎
  • 脂肪腫

などの疾患にかかりやすい犬種です。

参考記事を作成次第以下にリンクを載せますので是非ご覧ください!

> ターゲット予防~犬種猫種リスト~【動物0次診療®】

予防獣医師 なおちゃん

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